2007年10月9日火曜日

SLEルール

ゴルフのドライバーを買いました。5万円もしました。

特にいまのドライバーに不満があったわけではないのですが、ゴルフのルールが変わっていまのドライバーが来年の1月から使えなくなるからです。ここまで書くと、ルールの変更はゴルフメーカの陰謀ではないかと思われそうですが、そうではないようです。ゴルフに詳しくない人のためにちょっと解説します。

ゴルフのルールはゴルフ発祥の地、英国のセントアンドリュースゴルフクラブのR&A(イギリスゴルフ協会)が長年決めていましたが、戦後、何でも取り仕切りたがるアメリカのUSGA(アメリカゴルフ協会)もルールを決めるようになりました。現在、実質ルールを決めるのはこの二つです。日本のゴルフ協会は大体R&Aに追随しています。

ゴルフのドライバーは、より飛距離の出るもの、軽いものを求めて、木材(ウッド、主に柿:パーシモン)から、鉄、合金へと変化して、現在はチタン合金が主流です。新しい合金では反発が強くてスプリング効果(Spring Like Effect=SLE)、言って見ればトランポリンのような効果が生まれてきました。そこで、R&AとUSGAが統一基準を決めるために話し合ったのですが、1998年、R&Aは反発係数ルールの採用を見合わせましたが、USGAは高反発を禁止することになりました(SLEルール)。日本では、原則プロは高反発禁止、アマチュアはOKという状態でした。

2002年に二つの団体が再度会議を開き統一基準を決めました。2007年12月まで猶予期間をおき、2008年1月からプロもアマも反発係数0.830COR以上は禁止となります。

ということで、自分が参加するクラブの月例競技でも原則禁止です。最近は月例競技で優勝は言うに及ばず、入賞すらありえないのであえて低反発に変える必要もないのですが、万、万が一、入賞でもして、ルール違反だ、卑怯者だ、人間のくずだなどといわれても困るので、ルール適合クラブに変えた次第であります。

とはいえ、結局のところ、ゴルフ用具メーカの陰謀にはまったようなものです。下取りセールというのをやっていて、10年くらい前のドライバーを1万円で下取ってもらって新しいのを買いましたが、結局は普通の値引きとあまり変わらなかったです。

せっかくだから、来年以降、入賞、優勝を狙いましょう。

さて、ブログを毎日書いていましたが、多少疲れました。暫くはお休みします。週に1度、あるいは月に1度くらいは書くときがあるかもしれません。そのときはよろしくお願いします。駄文にお付き合いくださいまして眞にありがとうございました。

2007年10月8日月曜日

ねじれ餅

靖国神社の売店には面白いお菓子を売っていました。

   
アッキー・ラッキー・クッキー   新発売の紅白饅頭
 
晋ちゃんまんじゅうはもう終わりです。
 
晋ちゃんのねじれもちの発売期間は短かったようです。 遊就館の零戦



2007年10月7日日曜日

言語的vs非言語的



朝、富山を発ってお昼ごろ東京に着きました。午後は、アフガニスタンでの医学教育支援のお話をある大学で30人くらいの学生さんにしました。写真はその会場。
実はこの部屋は、教授会にも使われる上等な会議室です。白い巨塔に出てくるのとちょっと似ています。
 この部屋には各々にPCが完備されており、自分が話しているときもみなさんはPC画面を見ていらっしゃいます。実はこれが問題で、コミュニケーションには言語的なものと非言語的なものがあり、普通の講演だと表情や身振り手振りといった非言語的な部分でより刺激的に、あるいはわかりやすくお話でき、伝えたいことも伝わり、質問も多いのですが、今回は非言語的コミュニケーションが使えずあまり盛り上がりませんでした。

 言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーション、どちらが重要でしょうか?両方が乖離した場合を考えればいいのです。深刻な表情の医師に「癌ではありません」と言われた場合、安心できますか?   「あんたなんか嫌い」といいつつしだれかかる女性。非言語的コミュニケーションのほうがはるかに重要と思います。


 ところで今述べたような「コミュニケーションには言語的なものと非言語的なものとがある」という言い方、すなわち「2つに分けられる」 という言い方はお話の最初に持ってくると効果的なときがあります。とくに意外性のあるものだと気を引くことができます。

例:人間は相撲取りと相撲取りでない人に分けられます。(意外性)
相撲取りでない人の常識が相撲取りの世界では常識で無いところに今回の問題があります。(ちょっと納得)

人間は男と女に分けることができます。」 これは意外性が無いのでその後もあまり期待ができないです。

例2:生き物は象と象でないものに分けることができます(意外性)。
この中で象らしく生きられるのは象だけです。そうです、人間らしく生きられるのは人間だけなのです。みなさん、人間らしく生きましょう。象らしくは生きられないのですから・・・

何か面白い対比はあるでしょうか?どこかで使わせていただきますので、あったら教えてください。

蛇足ですが、この手法は、「人間は金持ちと貧乏人に分けられる」というように途中のグレイゾーンを無視して両極端を対比させることによって議論を際立たせているのですね。
だから、「人間は男と、女と、性同一性障害者に分けられる」とすると、どうも議論がまとまらないようです。2つに分けるのがコツです。

2007年10月6日土曜日

富山

北陸は富山に来ています。
再生不良性貧血の患者会でお話しするためです。
お話は無事に終わることができましたが、準備不足というか
自分としては納得できないものでした。

夜は患者さんとの懇親会、これは病気の相談会の続きみたいで結構、疲れました。
幹事さんとの2次会はよかったです。
富山湾の海の幸は最高。めばるとカワハギの刺身がよかったです。
カワハギは結構大きく、甘い肝(きも)もあって、美味しかったです。
酒は銘酒立山の本吟醸。お酒も進み、話も進み、あとは爆睡。

写真は講演会の前にちょっと訪問した富山の薬の豪商の家、金岡邸で博物館になっています。
それから駅前にある展示場の鱒の寿司のコーナー
富山の鱒寿司は有名ですが何軒もの製造元があるそうで、一番美味しそうな川上の鱒寿司を食べました。美味しかったです。



金岡邸玄関、入ったところの上がり、昔の看板、いったい何の薬でしょうか?
とくにメルガールは何の薬か興味があります。


薬の袋、薬の製造に使った道具、お店の玄関の上の梁


薬の箱
駅前の鱒寿司展示場、川上の鱒寿司。ほんとうの竹を使っています。

2007年10月5日金曜日

棋聖就任式

将棋の佐藤棋聖の就任式に行ってきました。
将棋のタイトルには大きいもので7つあります。
名人(朝日・毎日) 竜王(読売) 棋聖(産経) 王位(中日、東京など) 王座(日経) 棋王(共同通信) 王将(毎日、スポニチ)
括弧の中は主催者というかスポンサーです。
佐藤さんは今、棋聖と棋王です。さらにこの秋、竜王に挑戦することになっています。
言ってみれば、将棋の棋士の超スーパースターです。

若い頃から存じ上げていて、今回棋聖は6連覇ですが、毎年就任式には出席しています。
最初に将棋連盟米長邦雄会長から棋聖の証書が送られ、挨拶、そしてパーティと続きます。
実は、去年の5連覇のときは、ファン代表としてご挨拶申し上げました。今思い出しても冷や汗が出ます。
パーティでは多くのプロ棋士たちにお目にかかれて、将棋ファンとしては血圧があがりっぱなしです。
そして最後に、佐藤棋王の揮毫した扇子を記念品としていただいてきました。今年は「知足」とありました。「足るを知る」と読むのでしょうか?
扇子は右から読むのが慣わしです。ある棋士が好きな言葉「感性」と揮毫しました。若い女性が知らずに左から読んでしまいました(~o~)

一週間の疲れも忘れて最高の夕べでした。
みなさんも佐藤康光棋聖をよろしくお願いします。


 
看板と、証書の授与の場面

  
左:米長邦雄将棋連盟会長。洒脱なご挨拶でした。
中:佐藤棋聖 うれしそうです。
右:奥様と。すごくきれいな方です。今日は着物がシックでした。

 
記念品 宝物がまた一つ増えました。
自分の棺おけに入れてもらうものが多くなりすぎて運ぶのが大変でしょう。

2007年10月4日木曜日

突然ですが、四字熟語

自分は四字熟語が大好きです。(唐突な話ですいません。このブログはいつも唐突です。)
好きな四字熟語はありますか?メールでお知らせください。
切磋琢磨(せっさたくま)とか明鏡止水(めいきょうしすい)などは人気が高いですね。
美人薄命もいいですね、醜女長命(ぶすちょうめい)は良くないです。

そもそも四字熟語の定義とはなんでしょうか?
横断歩道とか空中分解などは四字熟語とはいわないような気がします。
友人は焼肉定食は立派な四字熟語と言っていましたが・・・
竹馬之友とか水魚之交も之はひらがなで書くのが常用なので省きましょう。
普通の四字熟語は2字+2字で意味を成していますが、一衣帯水(いち・いたいすい;ひとつの帯のように細い川)のように1字+3字というのや、起承転結のように一字が4つみたいなものまであります。
起承転結で思い出しましたが、「大阪は番場の呉服屋の娘お菊、愛嬌があって気量よし、武家は刀で人を殺すが、お菊は眼で殺す」というのが、起承転結の原型です。

実は自分のPCのハードディスクとかUSBには四字熟語で名前をつけてあります。
最初は天馬行空(てんまぎょうくう、あるいはてんまそらをいく)でした。
その後、無骨一徹(ぶこついってつ;朴訥で一途なこと)とか天衣無縫(てんいむほう)などになりました。
今は画龍点睛(がりょうてんせい;普通は画龍点睛を欠くという風に使いますね。)とか
暴虎馮河(ぼうこひょうが;トラの顔を殴り、歩いて揚子江を渡ろうとすること、要するに無謀なこと)などを使っています。

今後はハードディスクらしく、森羅万象(しんらばんしょう)とか天地万物とか天長地久、国士無双などを考えていますがどうでしょうか。
友人は針小棒大とか天変地異とか中途半端がお似合いといいます。疑心暗鬼や疲労困憊というのもありました。嘘八百は三字熟語です。

今日の参考書:大修館 四字熟語辞典

健康診断のおまけ

朝、ホテルのたまゆらの湯という露天風呂に入りました。川端康成の命名だそうです。
それから、名所となった宮崎県庁を外から見て、空路帰京しました。

午後、健康診断を受診しました。時計台の中で受診しますが、男子の最終日で非常に込んでいました。(この年になっても男子と呼ばれるのは健康診断とトイレだけですね。女子の皆さんは如何ですか?)

検査技師さんで昔一緒に働いていた人が大勢おられ、さながら同窓会、旧交を暖めに行ったようでした。尿検査では、「お久しぶりです。あっ、尿糖がマイナスとプラマイの間くらいだけど、おまけしてマイナスにしておきます」とおまけしてもらいました(^^♪ これってどんな意味があるのでしょうね。

血圧検査では、118/76くらいで、肥満形の体格では不満そうでした。「薬のんでいませんか?」「ハイ、高血圧の薬を飲んでます。」「そうですよねぇ(と納得顔)。今日も飲みましたよね?」「はい」と返事したら許してくれました。この体格で高血圧がない方がおかしいようです。

心電図検査は、「お久しぶり、去年以来ですねぇ」「立派な人間ドックに行かないとは庶民派ですね」というような会話から始まりました。心電図の波形には問題はなかったのですが、少し脈拍数が多かったようです。「私ら美人を見て、脈が速くなったみたいですよ」ということで終わり。

検査するほうも検査を受けるほうも、来年も元気で同窓会健康診断が無事行えますように。

2007年10月2日火曜日

そのまんま

今日は外来終了後、宮崎に来ました。研修についての講演会を宮崎で開いていただきました。
宮崎といえば、マンゴーと思っていましたがハズレです。
知事さんの看板と人形が迎えてくれました。


講演後、日向地鶏を食べに行きました。
いろいろ出ましたが、皆美味しかったです。
マンゴジュースは無かったです。

この宮崎の地で、巨人の5年ぶりの優勝を聞きました。
繁華街では人だかりがして、巨人のユニフォームを人たちが応援していました。
宮崎では巨人と、ソフトバンクがキャンプをするので、彼らのファンが多いです。
単に好きだからではなく、彼らが優勝すると経済効果も大きいそうです。
でも悪いけど、クライマックスシリーズではきっと中日が優勝し、日本シリーズでも勝って悲願の日本一を勝ち取ることでしょう。

2007年10月1日月曜日

靖国神社

昼の散歩に靖国神社に行ってきました。
結構な人が相変わらずきていました。高齢の遺族会の人に混じって、結構な数の外人さんもいました。

比較的新しい顕彰碑がありました。ラダ・ビノード・パール博士というインド人です。
何をした人かご存知でしょうか?

戦後の東京裁判のときに連合国11カ国の裁判官の中で唯一人、A級戦犯の無罪を主張しました。

「博士は東京裁判が、勝利に驕る連合国の、いまや無力となった敗戦国日本に対する野蛮な復讐の儀式に過ぎないことを看破し、事実誤認に満ちた連合国の訴追には法的根拠が全く欠けていることを論証し、被告団に対し全員無罪と判決する浩瀚な意見書を公にされたのであります。」(碑文より、漢字は現代漢字に変換)

安倍元首相がインドに行ったときにこの博士の子孫を訪問したことでちょっと有名になりました。

感想:きわめて立派で高邁な精神の持ち主で尊敬に値すると思います。しかし、靖国神社に顕彰するとかえって違う方向に誤解されると思うのです。純粋に国際法学的に評価すべき人物と考えます。


左: 市谷の線路脇の彼岸花
右:靖国神社参道の大村益次郎の銅像。頭のてっぺんはちょん髷ではなく鳩

左:記念撮影する福井県大野市遺族会
記念撮影現場を後ろから撮った
右:社殿正面

左:パール博士顕彰碑
右:隣にある戦艦の顕彰碑